Silk Roadの創始者で服役中のRoss Ulbrichtは、最初のNFTを1,446ETHで売却した。ウルブリヒトはダークウェブのマーケットプレイスを作り上げ、そのために有罪判決を受け収監された。彼がNFTの存在を知ったのは、数カ月前のことだった。彼の支援者全員が集まってFreeRossDAOという分散型グループを作り、彼の最初のNFTを購入したのだ。
スーパーレアは、「Perspective」と題した鉛筆画を約620万ドル(約7億円)で販売した。ウルブリヒトによると、作品は幼児から29歳まで、塀の中に入るまでのストーリーを描いている。また彼は、NFTの資金を使って刑務所から出所する予定だ。黒鉛鉛筆を使い、刑務所にいる間にこのスケッチを描いた。そしてそのスケッチの原画がツイッターで話題になっている。
ウルブリヒトのNFTシリーズ10点は、「Genesis Collection」と呼ばれており、オークションに協力した人へは、リターンもご用意しているとのこと。
FreeRossDAOのウェブサイトによると、「Genesis Collectionを獲得するための入札が成功すると、貢献者は貢献の対価として$ROSSトークンを日割りで受け取り、Genesis Collectionの小数部分であると同時にFreeRossDAOのガバナンストークンとしての役割を果たすことになる」。$ROSSの保有者は、提案に投票し、FreeRossDAOの方向性に貢献することができる。"
このコレクションは、ウルブリヒトの人生の様々な局面を描いたアート作品と文章で構成されている。また、Levitate社による、ウルブリヒトの獄中生活についてのアニメーションを、彼のナレーション付きで見ることができる。NFTは、ブロックチェーンネットワーク上で所有権の移転やロックが可能なデジタルコレクティブル(収集品)だ。
FreeRossDAOは、裁判の資金調達のための法的ブランドとして、Art4Giving Fundというドナー・アドバイズド・トラストを設立した。また、その目的は大衆にこの事件についての認識を持たせることであり、資金の大半はこの目的のために使われることになる予定だ。
ウルブリヒトが収監されたのは、彼が運営するダークウェブマーケットプレイス「Silk Road」が、禁止薬物を含むあらゆるものをビットコインで購入できるようにしたためだ。