Wikipedia(ウィキペディア)の共同創設者であるジミー・ウェールズは、同サイトで初めて行われた編集作品をNFTとしてオークションに出品。
2021年1月15日にウェブサイトを立ち上げた際、「Hello, World!」という言葉を入力した。この瞬間がNFTとして保存され、水曜日にクリスティーズで75万ドル(約8,500万円)として販売された。
ノンファンジブル・トークン(NFT)は、ブロックチェーンにリンクされたデジタルコンテンツの一部だ。NFTは今年になって関心が大きく高まり、多くのビッグネームがこのトレンドに参加している。
ウェールズも例外ではなく、バンドワゴンの一員となった。当初、クリスティーズは、このNFTが10万ドル(約1100万円)から15万ドル(約1700万円)の間で取引されるだろうと予想しいた。しかし実際、今回の売却により、デジタルコレクションに対する人々の関心が高まっていることが証明された。
ウェールズは当初、Nupediaを作ろうとしたが、編集の承認に非常に時間がかかったため、プロジェクトはうまくいかなかった。
ウェールズは、このプロジェクトがあまりにも堅苦しく、学術的で、ボランティアに楽しみを与えないものだったという。
そこでWikipedia(ウィキペディア)の共同創設者であるラリー・サンガーが、ウェブページの編集を提案し、このコラボレーションは大成功を収めた。
ウェールズは、2週間で約2年分の仕事をしたという。
当初は、誰でも編集できてしまい、以前のデータが失われいた。しかし、ウェールズはデータをバックアップして、変更されたデータを元に戻すようにした。このコードが、NFTオークションに出しているものの一部である。
Wikipedia(ウィキペディア)の作成に使われたiMacも出品され、なんと187,500ドル(約2130万円)で落札された。
NFTの購入者は、NFTを編集した後、元のフォームに戻すことができるのも特徴だ。
ウェールズは最愛のプロジェクトについて、「素晴らしいものを作れるかもしれないし、まったくうまくいかないものを作れるかもしれないという、可能性と興奮の瞬間に意味があったと思うことを、芸術的に表現したい」と語った。
売上の一部は、ウェールズによるオルタナティブ・ソーシャルメディア・プロジェクトであるWT.Socialに寄付される。