ロレアル・パリは、フィランソロピー活動を通じて、NFTアートの世界に参加する。アンバー・ヴィットリア、ヒューマン、アリナBB、プークス、リリ・テの5人の女性アーティストが、NFTアートを制作するために任命された。彼女たちは、最近発売されたばかりのロレアルパリのリップスティック「レッズ オブ ワース バイ カラー リッシュ」シリーズからインスピレーションを受けた。
オープンシーでは、12月13日から12月16日まで、オークションを開催する予定だ。同ブランドの目的は、NFT空間における女性の表現の欠如に注意を喚起することにある。アートマーケット分析会社ArtTacticの11月のレポートによると、女性アーティストはNFTアートの16%、NFTの売上の5%しか占めていないことが明らかになっている。
L'Oreal Parisのマーケティング担当SVPであるMaude Brunschwig氏は、顕著なインパクトを与えるためのスペースを特定することの重要性を強調した。人がもたらす変化の大きさにかかわらず、価値観を持ってそれを導くことは、実りあるものとなる。NFTは、女性の地位向上に役立つ多くのホワイトスペースの機会の一つだ。最新のテクノロジーを活用しながら、企業はより大きな利益のために働くことができる。
一次販売の100%と二次販売の50%をアーティストが保有する。残りは直接、会社の慈善活動に使われる。L'Oreal のイニシアチブである Women of Worth は、1 年間助成金を受け取る。同社は、アーティストが認知度を高め、作品から収入を得られるよう支援している。各 NFT は $1,500 からスタートし、オークションにかけられるが、その終了は Women of Worth の授賞式が NBC で 1 時間放送されるタイミングと重なる。
今後時代とともにNFTは主流になりつつあり、女性がNFTを作り、投資する機会もどんどん増えていくでだろう。クリエイティブエージェンシーCultのチーフクリエイティブオフィサーで共同設立者のキャット・ターナーは、NFTを多才なものと考えている。彼女によると、NFTはどんな形にもなり、クリエイティブな人々にとってよりアクセスしやすい扉を開くことができる、と語っている。
様々なビューティブランドがNFTを発表し、このデジタルアセットに様々な形でアプローチしている。Narsの他に、NFTの作成に参加している他のブランドには、CiatéLondon、Clinique、E.l.f. Cosmetics、Givenchy Parfum、オーストラリアのスキンケアブランドSunnySkinなどがいる。
L'Oreal Parisは、そのブランド力とソーシャルメディアの存在を利用して、オークション開始前に最大限の視聴者にメッセージを届ける。アーティストは、ロレアル社、OpenSea社、United Talent Agency社とTwitterで交流する。その目的は、このプログラムの認知度を高め、より多くの人にオークションのことを知ってもらうことだ。また、アーティストは、NFT空間における女性アーティストとしてのインスピレーションを共有する。
アーティストの一人、リリ・タエは、NFTのコミュニティが自分の作品に自信を持つのに役立ったと感謝している。また世界中のアーティストからの励ましにも感謝しており、このプロジェクトを素晴らしい機会と捉え、作品を通じて自信について語りたいと考えている。自信がいかに自己価値を高めるか、そして赤という色がいかにその目標達成に必要な輝きを与えてくれるかを伝えたいと語っいた。
ロレアルパリの次のステップについて説明したブルンシュヴィッヒは、消費者からヒントを得ると付け加えた。顧客の好み、おちゃめさ、興味に基づいたリーチをすることが常に優先されるのだ。最終的な目標は、若い女性アーティストやこれから活躍する女性アーティストを励まし、この分野で素晴らしい仕事をしていることを認識させ、その狙いに沿って行動できるよう力を与えることだ。